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(後編)日本で唯一E3/E7ガソリンを販売する中川物産様に疑問・質問を聞いてみた

前回は、実際にガソリンスタンドでE3ガソリン、E7ガソリンを使用されているお客様の反応や、誤給油防止の取り組みなどをお聞きし、実際に使われているリアルな様子を知ることができました。


最終回となる後編では、中川物産様の今後の取り組み、展望などをお聞きしていきます。

自分のクルマがE3ガソリン,E7ガソリンを使用して問題ないかは、どうすればわかるのでしょうか?

さきほどの通り、燃料給油蓋の裏側に「バイオガソリン(E10/ETBE22)対応車」とステッカーが貼ってあるかを確認することが必要になります。
それ以外にE3やE7に給油油種を変更する際、特に気をつけるべき事はございません。対応車両であればE3やE7を給油した後に通常のガソリンを給油しても全く問題ありません。 既にトヨタ自動車さんは全世界で2006年式以降の車両は全車種がE10対応車となっています。その他自動車メーカーさんごとに取り組み方針が異なるのでステッカーが貼ってない場合はディーラーさん等にご確認いただきたいと思います。

まずは給油蓋の裏のステッカーを確認するのが一番確実な方法です。対応車なら、途中で普通のガソリンと混ざっても問題ないのは安心です。

当社のウェブサイトや各種イベントで紹介しているほか、定期的にガソリンスタンドでもイベントを行うなどして、通常ガソリンからの切り替えをお勧めしています。ガソリンスタンドに来店されたお客様は、通常のガソリン以外に給油できる油種があると認識されていない方がまだ多く、店頭での声かけによる切り替え促進は特に重要になります。

また近年ではメディアから取材をいただく機会もふえており、積極的にお応えするよう努めています。

ウェブやメディアでの発信も大切ですが、やはりガソリンスタンドで直接声をかけてもらえるのがいいですね。そもそも「ガソリンに"種類”があること」自体を知らないお客様が多いなら、その場で教えてあげるのが一番響くというのも納得できます。

現在、E3ガソリンは愛知・岐阜・三重に展開する当社のプライベートブランド「N-OIL」を中心に、約50店舗で販売しております。E7ガソリンについては愛知県の名古屋市、半田市、知立市の3店舗の当社ガソリンスタンドで販売をしております。

今年の秋には中部地区の有名な観光地である岐阜県高山市に新店舗を、E7を取り扱う店舗の旗艦店として新規にオープンし、多くの情報発信を行っていきます。

現在E7ガソリンを給油できるガソリンスタンドは愛知県の3店舗が中心ですが、今年2025年の秋には岐阜の高山の旗艦店もオープンします。有名な観光地だから、地元の人だけでなく、ドライブで訪れた人も気軽に立ち寄ることができます。

まずは消費者の皆さんに、E7ガソリンの存在とその特徴を知っていただく必要があると考えております。消費者の皆さんが、新しいガソリンというだけで、自分の車に給油しても大丈夫なのかと心配されるのは当然のことです。

当社としても、利用者の皆さんの経済性を高めるためにも製造・販売数量の増加を加速させたいところですし、また実際に多くのガソリンスタンド事業者さんからもE7ガソリンを取り扱いたいとのお話を頂いております。

ただ現時点では、消費者の皆さんの期待を裏切らないために、そして国内での普及の歩みを止めないためにも、これまで弊社が取り組んできた、品質の担保とそのための製造、ガソリンスタンド設備への投資や、非対応車への誤給油が発生しないよう店頭でのオペレーションの確立のため、直営店での販売を丁寧に進めていく方針です。

同時に認知度向上のためには、実際にE7ガソリンを取り扱う店舗が不可欠ですが、現在は多くの自動車ディーラーさんでも、販売されている対応車のステッカーの存在やその目的を知らないという状況ですので、E7ガソリン取扱店の増加と同時に、地域の自動車ディーラーさんをはじめ、関係者の皆さんに「一緒に環境保全活動をしましょう」と呼びかけながら、消費者の方に実際に利用いただく機会を増やしていきたいです。

多くのメディアの皆さんにも、積極的に取り上げていただけるようお願いいたします。

ウェブやメディアでの発信も大切ですが、やはりガソリンスタンドで直接声をかけてもらえるのがいいですね。そもそも「ガソリンに"種類”があること」自体を知らないお客様が多いなら、その場で教えてあげるのが一番響くというのも納得できます。

日本で唯一、直接混合方式のバイオエタノール混合ガソリン、E3ガソリン、E7ガソリンを手がける中川物産様。今回のインタビューで印象に残ったのは、利用者の「安くてエコで嬉しい」という声の裏側には、品質と安全性を守るための、長く真摯な道のりがあったということです。

その想いをしっかりと受け止め、私たちも正しい情報を発信することで、誰もが安心して環境に良い選択をできる未来を作りたいと、強く感じました。

中川社長、貴重なお話をありがとうございました!