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用語解説

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再生可能エネルギー(さいせいかのうえねるぎー)

略して再エネとも呼ばれる。利用する以上の速度で自然界からエネルギーが補充される資源のこと。日本では、法律と政令により、太陽光、風力、水力、地熱、太陽光、大気中の熱、その他の自然界に存在する熱、バイオマス、(動植物に由来する有機物)の7種類が挙げられている。カーボンニュートラルを実現する上で、CO2の排出を全体としてゼロにするため、再生可能エネルギーの導入は欠かせない。

カーボンニュートラル(かーぼんにゅーとらる)

CO2のほか、メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガスを含む「温室効果ガス」の排出量を差し引きでゼロにすること。バイオマスを利用することにより放出されるCO2が生物の成長過程で光合成により大気中から吸収したCO2であることから、大気中のCO2を増加させない特性を称しても使われている。

バイオ燃料(ばいおねんりょう)

バイオマスを原料に、発酵、搾油、熱分解などによって作られた液体燃料を目指す。バイオ燃料を用途別に分けると、ガソリン代替であるバイオエタノール、軽油代替であるバイオディーゼル燃料、ジェット燃料代替であるバイオジェット燃料(SAF:持続可能な航空燃料)があり、その他重油代替なども検討されています。

ライフサイクルアセスメント(LCA)(らいふさいくるあせすめんと)

ある製品・サービスのライフサイクル全体またはその特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法。国際標準化機構による環境マネジメントの国際規格の中で、規格が作成されており、日本企業でもCSR報告書などでライフサイクルアセスメントが取り入れられています。一方で、資源エネルギー庁のエネルギー源別標準発熱量・炭素排出係数によると、バイオマス由来の燃料は二酸化炭素の排出量の算定対象とはならないことから、総合エネルギー統計における炭素排出係数は0として扱われている。

次世代自動車(じせだいじどうしゃ)

従来のガソリンエンジン車に代わる、環境に優しい新しい技術を用いた自動車のこと。電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)などが含まれます。

バイオエタノール(ばいおえたのーる)

トウモロコシ、サトウキビ、キャッサバ(熱帯〜亜熱帯地域で栽培されている芋の一種)、小麦などを原料に、糖を発酵して作る方法や植物の非可食部を前処理・糖化することによって得られた糖を発酵して作るアルコール燃料。

バイオジェット燃料(ばいおじぇっとねんりょう)

航空機用の燃料として使用される、バイオマス由来の燃料。SAF(持続可能な航空燃料)と呼ばれる。化石燃料の代替として航空業界での導入が計画され、CO2排出削減に貢献する。

バイオエタノールプラットフォーム(ばいおえたのーるぷらっとふぉーむ)

バイオエタノールをベースにした、他の化学製品や燃料を生産するための技術基盤。化学産業やエネルギー産業の多様化に役立ちます。

ドロップインフューエル(どろっぷいんふゅーえる)

既存の化石燃料インフラやエンジンにそのまま使用できるバイオ由来の燃料や合成燃料。従来の燃料と混合して使うことで、CO2排出を削減しながら、インフラの改修を必要としません。

E10、E15(いーてん、いーじゅうごまたは、いーふぃふてぃーん)

ガソリンに混合されるエタノールの割合を示す用語で、それぞれ10%または15%のエタノールを含む燃料を指します。海外ではE20、E85なども利用されており、日本ではE20の計画もある。エタノールを混ぜることで、化石燃料の使用量を減らし、CO2排出の削減に寄与します。

バイオマス(ばいおます)

植物や動物など生物由来の有機物資源のこと。エネルギー源や化学原料として利用されることが多く、持続可能な資源として注目されています。

バイオマスエネルギー(ばいおますえねるぎー)

バイオマスから得られるエネルギーの総称。発酵などによって製造するバイオ燃料のほか、燃焼などによる熱や電力としても利用されます。

脱炭素燃料(だつたんそねんりょう)

化石燃料に代わり、CO2の排出を大幅に削減することを目指した燃料。バイオエタノールは、原料となる植物がCO2を吸収するため、脱炭素社会の実現に寄与する燃料の一つとされています。

ネガティブ・エミッション技術(ねがてぃぶ・えみっしょんぎじゅつ)

直接空気からCO2を回収したり、バイオマスを利用して間接的にCO2を回収する技術と、回収したCO2の貯留または固定化等を組み合わせることにより、正味としてマイナスのCO2排出量を達成する技術。

SDGs(えすでぃーじーず)

将来の世代のため、持続可能性のある社会を実現するための取り組みのこと。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された国際目標。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す17のゴールと169のターゲットから構成されている。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組む普遍的なものである。

ジスチラーズグレイン(じすちらーずぐれいん)

トウモロコシや小麦を原料とした、燃料用アルコール生産の副産物として得られる、乾燥した成分です。トウモロコシを原料としたものをトウモロコシジスチラーズグレインと呼ばれます。

併産物(へいさんぶつ)

製造の際に価値の高い副産物として得られるもの。トウモロコシからバイオエタノール生産の際に得られる併産物は、デンプン以外の栄養素に富む製品で、家畜飼料の非常に重要な原料として使用されています。