2014年12月22日に、シンポジウム「台頭するアジアの食料確保への日本の畜産業の役割」をホテルオークラ東京(東京都港区)にて開催いたしました。
アメリカ穀物協会では2040年の東アジアの食と農の未来に関する調査「Food 2040」の報告、2013年に発表された「台頭するアジア食料市場への日本の貢献」への提言を行ってまいりました。
これらを踏まえ、アジアの食料確保や日米両国とひいては世界の食料安全保障への日本の畜産業の役割について、専門家による検討を行いました。その結果、日本国内においては、バルク農産物を日本国内で加工し付加価値を付けてアジア諸国へ輸出することによる人口減少による国内需要減少分の拡充、地域ブランドの確立による付加価値の付いた日本産畜産物の新たなアジア諸国への輸出国としての地位の構築を提言としてまとめました。本シンポジウムでは、これらの点について議論し、さらに米国産トウモロコシからのエタノール製造や食料生産へのバイオテクノロジー活用等の可能性を探りました。日本をリードする専門家により行われた検討内容を発表するとともに、提言もまとめられました。