2023/12/20
DDGS情報第117号
今回のDDGS情報では、Aquaculture Reportsの最新号に掲載されたトウモロコシ発酵たん白質(CFP、Corn fermented protein)のバナメイエビ用飼料への利用に関する文献をご紹介します。
CFPは、トウモロコシを原料としたエタノール発酵の前後における繊維画分の分離やたん白質と発酵時に使用されている酵母の濃縮などの新たな工程を用いて製造された新しいトウモロコシ併産物ですが、この文献によると、主要なたん白質原料の一部と置き替えても、良好な生産性が得られるだけでなく、CFPが含んでいる酵母や酵母細胞壁物質が感染に対する抵抗力を高める可能性があるとしています。
【文献】R. Novriadiら:バナメイエビ(Litopenaeus vannamei)用飼料へのトウモロコシ発酵たん白質の利用: 発育成績、健康状態および感染症に対する耐性の改善(Corn fermented protein in production diets for pacific white legged shrimp Litopenaeus vannamei: Improved growth performance, health status and resistance to infection), Aquaculture Reports, 30(2023)10151
DDGS No.117.pdf