2022/12/2
アメリカ穀物協会「2022/2023トウモロコシ収穫時品質レポート」の概要(和訳版)を掲載いたします。
また、本文のあとに12月14日(水)午前9:30より、東京都内で開催される「2022/2023コーンアウトルックカンファレンス」についてご案内がございます。
*******
アメリカ穀物協会では、第12回目になる年次トウモロコシ品質調査「2022/2023トウモロコシ収穫時品質レポート」を公表した。レポートでは、市場チャネルに流通する2022年米国産トウモロコシは、過去5年の各品質要因の平均と比較して、平均容積重とタンパク質含量が高く、総損傷が少なくなっています。
生育期初めは気温が下がったため作付けが遅れたが、5月の温暖な気候により生育が例年に追いつき、その後はほぼ平均的なペースで成熟した。コーンベルト西部の地域では、予想よりも高い暑さと低い降水量が続いた。
これらが原因となり、今年の作物の収量は減少したが、成熟は加速され、晴天によりタイムリーな収穫が保証されたことにより、作物の品質は維持された。
代表的なサンプルの総合的な品質の平均は、米国No.1等級の要件より優れていた。また、サンプルの81.5%が米国No.1等級要件を満たし、95.3%が米国No.2等級要件を満たしていることが示された。
本レポートは、トウモロコシ生産の上位12州から採取された600のイエローコーンのサンプルの検査結果に基づいている。農場での品質を測定および分析し、さまざまな地理的条件の異なる地域による品質特性の変動を考慮するため、サンプルは地元の穀物エレベーターから収集された。
今年のトウモロコシは2021年よりも高い容積重を示した。平均総損傷は2021年よりも高いが、過去5年平均よりも低く、2021年および過去5年平均と同じ平均水分含量であった。また、2021年および過去5年平均より高い平均タンパク質濃度を示した。
ほぼすべてのサンプルがアフラトキシンについて米国食品医薬品局(FDA)の規制レベルを下回り、サンプルの86.1%がデオキシニバレノール(DON)とボミトキシンのFDA勧告レベルである5.0ppmを下回っていた。フモニシンについては、FDAの最も厳しいガイダンスレベルである5.0ppmを下回っていたサンプルは、98.9%で2021年よりもわずかに高い割合であった。
2022/2023年のトウモロコシ収穫品質レポートは、国際市場流通に入る際の収穫時点での米国産トウモロコシの品質に関する情報を提供している。輸出ターミナルでの輸出貨物積込み時のトウモロコシ品質について調査する2022/2023トウモロコシ輸出貨物品質報告書は、2023年初頭に利用可能になる予定である。
概要の原文(英語)はこちらからダウンロードすることができます。
Overview_2022 Corn Harvest Quality Report-Eng
2022/2023年米国産トウモロコシ収穫時品質レポートの全文(英語)はこちらからお読みください。和訳は完成次第掲載いたします。
また、2022年12月14日に本レポートの概要についての講演を行います。ご参加ご希望の方は以下をご参考にお申し込みください。
*******
開催日時:2022年12月14日(水曜日) 午前 9:30 – 11:30 (午前 9:00 受付開始)
開催場所:赤坂インターシティコンファレンス 4F 「the AIR」
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR Tel: 03-5575-2201
概要(予定)
同時通訳付き、参加費無料
1) 2022/ 23年トウモロコシ収穫時品質レポートの内容報告(オンライン講演)
リー・シングルトン、セントレック・コンサルティング・グループ(Lee Singleton, Centrec Consulting Group)
2) 穀物市場の現状と見通し(オンライン講演)
ポーラ・ゾナベンド、クラッチ社シニアマネージャー(Paula Sonnabend, Senior Manager, Clutch)
3) イリノイ州トウモロコシ生産者からのメッセージ
マーク・ウィルソン、イリノイ州トウモロコシ市場委員会前会長(Mark Wilson, Past Chair, Illinois Corn Marketing Board)
ティム・トムソン、イリノイ州トウモロコシ市場委員会書記(Tim Thompson, Secretary, Illinois Corn Marketing Board)
ご参加のお申込みは、12月7日(水)までに別紙にて必要事項を日本語と英語の両方でご登録いただけますようお願いいたします。
参加申込書はこちらからダウンロードしてお使いください。
2022/2023コーンアウトルックカンファレンス参加申込書メール添付で送る場合: Japan@grains.org
Faxで送る場合: 03-6205-4960
***
この会議は、人種、肌の色、宗教、性別、性的指向、性同一性や表現、国籍、年齢、遺伝情報、障害、退役軍人の地位に関係なく、すべての人に開かれています。適正な宿泊施設、代替的なコミュニケーション手段(点字、大活字、手話)または言語通訳を必要とする方は、会議/イベントの1週間前までに03-6206-1041、またはJapan@grains.org、小野澤までご連絡をお願いします。
米国農務省(USDA)プログラムの一員として、アメリカ穀物協会は、連邦、州の無差別政策、および地方自治体、USDAの公民権法を遵守することに尽力しています。 詳細については、USDAのWebサイトページ(https://www.usda.gov/non-discrimination-statement)をご覧ください。